流行りの新ビルド アビサルマスクカシオペア (Patch 7.17)

アビサルマスクとカシオペアに関するお話をしたいと思います。

 

たぶん一度も見たことがない人も多いと思うこの組み合わせ、プロシーンで実演したのはNAのDignitas所属、Keane氏が始めてでした。その時はキャスター陣も「なんだこのビルド!?」と実況席を鳴らしたとか。今回の記事はこのビルドに関するデータ・考察などを調査していきます。

 

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アビサルマスクを積んだKeane氏に対する当初の反応(ファーストインプレション)

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解説役のCaptainflower氏 :

「…That`s a tank item!」(あれはタンクアイテムだぞ!?)

 

「アビサルマスクがもたらすステータスといえば、
・350のヘルス、
・300のマナ、
・55のマジックレジスト、
・10%のクールダウン短縮、
・そしてカタリストのパッシブ、それと周囲の魔法ダメージを10%強化するパッシブ。」
「どこをどう見ても、肝心のAPが存在しないぞ!」
「味方にマオカイがいるんだから、オーラの強化が欲しければマオカイに積んでもらえればよかったのではないか?」
「最序盤にタンクアイテムをラッシュするということは、中盤までのダメージを大幅に犠牲にすることになるけど・・・大丈夫?」

 

などなど、Keane氏のビルドを見たキャスター陣の評価はかなり低めであった。

 

それもそのはずで、実際にアビサルマスクが最序盤にもたらす火力向上は本来の涙⇒Roaビルドと比べると総AP量の違いでかなりの差が生まれてしまいます。火力アイテムの進行も遅くなり、本来なら2アイテム程度(RoAと鬼本)でバックラインAPCとしてスパイクするはずが、アビサルマスクを積むと丸一アイテム分そのスパイクが遅れてしまいます。つまり、序盤から中盤にかけての集団戦に置けるバックライナーとしては従来と比べて、かなり貧弱になってしまいます。

 

 

じゃあそもそもアビサルマスクを積む理由って・・・?

 

この質問に、後日インタビューされたKeane氏はこう答えました。

 

:That is actually really good against mid and jungle AP duo. If I just go MR with Abyssal, Xerath can’t abuse the power spike in lane or later in team fights. I thought that and just built it.(部分省略)

 

「実はカシオペアにアビサルマスクって、相手の構成によってはかなり実用的なんだ、特にレーン戦中にね。あの時の対面はゼラスにジャングラーがエリスっていうダブルAP構成で、俺が早期にMRを積むだけでゼラスはカシオペアに対して、レーンでプレッシャーを与えられなくなる。これがデカイんだ。そう思ったら、積まない手はないなって考えたのさ。」

 

(ちなみに対戦相手はあのTSM。Bo3を制したのは戦績2・0のDignitas、アビサルカシオペアは実績持ちである(!)

 

カシオペアのレーニング

 

Keane氏はアビサルマスクを”レーニング向けのアイテム”と総評しました。そこでカシオペアのレーニング、そして勝ちパターンについて考察してみました。

 

カシオペアのレーニングは:

・Eとコラプトポーション+ダークシールのサステイン

・長めのスキル射程、ミニオンアグロを取らないEの強力なハラス性能

・相手チャンピオンに毒が命中した後のEのDPSによる強力な1v1性能

この三つの要因によってレーンをドミネートすることに長けています。

 

カシオペアにはRoam能力の欠陥という弱点があるので、勝ちパターンとしてはまずレーンを支配して、ずっとミッドレーンに居座りつづけることで、相手ミッドレーナーが与える試合への影響力を最小限にとどめ続けることが強力です。

ミッドレーンの主導権を握り続けることで、じわじわとファームの差を作りながら、味方ジャングラーが試合を動かしやすい環境を作ることが大まかなカシオペアの役目です。

 

そしてアビサルマスクは、この勝ちパターンを作ることに大いに活躍してくれます。

 

 

1v1性能はアビサルマスクの方が高い?

 

カシオペアというチャンピオンはメイジの中でも異色のスキルコンボ・DPS特化メイジなことで有名です。

そしてDPSチャンピオンの特徴として、戦いが長引けば長引くほど他のバーストメイジやCDの長いメイジに対して有利に働きます。カシオペアが硬ければ硬いほど、戦いは長引きます。

つまり、レーン戦中における1v1性能だけで言えば、RoAのAP分による増加ダメージよりも、アビサルマスクが提供する硬さのほうに軍配が上がります。特にRoAは熟成するのに時間がかかるのがレーン戦中はネックになることも。

 

 

レーンを支配する場合において、なによりも重視されるのは「1v1で勝てるか否か」です。

1v1をする前提で考えると、カシオペアとアビサルマスクはかなり実用的な組み合わせになります。

 

 

 

そもそもの話、アビサルマスク以外に選択肢がない?

 

Cloud9のyoutubeシリーズにある公式インタビューにおいて、Cloud9のミッドレーナーであるJensen氏は、カシオペアの弱点として

「序盤のビルドパスの多彩性の無さ・選択肢の無さ」を上げていました。

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「カシオペアは涙とRoAがコアアイテムになってて、その二つとも早めに買うことで得をするスケーリングアイテムだから、どうしてもそこまで一直線に作ることが強要されるんだ。その欠点として、序盤にMRを買うことがほぼ不可能になっちゃうのさ。たとえばカシオペア対シンドラなんかは、それが原因でものすごくどちらかがスノーボールしやすいマッチアップになってる。もはや、先にジャングラーが来た方が勝ちなマッチアップだね(笑)。」

 

このインタビューはアビサルマスクがカタリスト派生になる前の話なので、まだカシオペアと相性が悪かった頃の話です。彼の言うとおり、カシオペアには早期にMRを確保する術がアビサルマスク以外、あまりないのです。他のミッドレーナーならばMR靴ラッシュや、バンシーラッシュなどが可能ですが、カシオペアはそもそも靴が履けない、そしてバンシーにラッシュするとカタリストの恩恵がもらえなくてレーニングが弱くなる、などの欠点があるので結局はMRが欲しければアビサルマスクに落ち着きます。

 

先ほどJensen氏が言った通り、もしもGankなどでバーストチャンピオン相手に遅れをしまった場合、従来の涙⇒RoAビルドに進むとMRが不足してさらに相手のスノーボールを招いてしまうこともあります。(特に最近のAPミッドレーナーはファーストアイテムの後、ソーサラーシューズ+悲愴な仮面のコンボが流行っているので、MRを積まないとヤバイことになる)。

 

そんな時は焦らずにアビサルマスクを作ることで、相手のスノーボールを防ぐことが可能です。

 

 

 レイトゲームなら、火力も悪くない?

(簡単なRoAとアビサルマスクのダメージ比較)

 

RoA型暫定的フルビルド

 

 

Eの合計ダメージは698となります

 

 

マスク型暫定的フルビルド

 

 

Eの合計ダメージは629ダメージとなります。(パッシブなし)

パッシブありの場合、629ダメージが1.1倍となって692ダメージになり、RoAビルドと遜色ない火力を出せるようにもなります。

 

Keane氏の活躍を筆頭に、EULCSでもPowerofEvil氏がこの組み合わせをプロ試合で使っていたり、NAのチャレンジャー帯でもマスクを積むカシオペアが増えていたりと、様々な方面で流行り始めているようです。

 

 

以上が、アビサルマスクとカシオペアに関するデータ・考察になります。読んでくださりありがとうございました。

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