Fakerを降した若き天才 ミッドレーナー「Bdd」

今回はリクエストもあった、LCK決勝戦にてSKTを3ー1で降したLongzhuGamingのミッドレーナー、Bdd氏の歴史をまとめてみました。

元ソースはこちら↓

http://www.espn.com/esports/story/_/id/20448794/league-champions-korea-moment-truth-gwak-bdd-bo-seong-us

からどうぞ。

 

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LoLの歴史において、未だにFakerを超えるプレイヤーは存在しない。どんなアナリスト、キャスター、プロプレイヤー達に聞いても、答えは同じだ。そしてFakerの伝説は衰えるどころか、年を重ねるごとに成長し続けている。彼と、彼以外のプレイヤーに存在する隔たりは大きくなっていくばかりだ。

そして誰しもが思う、一つの疑問がある。”次に彼を超えるプレイヤーは、誰だ?”

 

 

Bddという人物について

Bdd(本名クァク・ボソン)という選手はまだ18歳の若さで、LoLのプロプレイヤーなら誰しもが夢見る”Faker獲り”を実現させてしまった稀代の天才ミッドレーナーだ。

しかし彼の歩んできた道も決して甘くはなかった。数々の逆境を若い頃から経験して、やっとのことで手に入れた栄光である。今回はそんな彼の歴史を話していきたいと思う。

 

”Bddという存在こそが、韓国がLoL強豪国であることの一番の証明だ。” – Longzhu Coaching Staff

 

 

Bddの学生時代

 

 

BddはLoLに出会うまでは、ゲームが趣味の一般的な学生だった。数学や体育の天才だったわけでもなく、特にクラス内で目立つこともない、イマドキの少年。それがBddの学生時代。

そんな彼の生きがいは、夜遅くまでPCでブラウザゲームやオンラインゲームをすること。小学校と中学の間は、その日の学校や運動を終わらせるとまっすぐに帰宅して、すぐさまPCにかじりついてたと言う。

しかしBddにはほかのクラスメイトたちとは類を見ない負けず嫌い精神、競争心を子供の頃から抱えていた。スポーツで負け、成績が悪かったら悔し涙を流し、趣味だったPCゲームも上手くなるまでひたすらやり込んでいたと言う。

 

中学二年生を迎える時、Bddは彼の人生を変えるゲームと初めて出会う。当時インターネットで爆発的に人気を伸ばしていた、LeagueOfLegendsというゲームに。

周りの友達がプレイしているの見て、面白そうだな、と思ったのが最後。LoLをやり始めた彼はみるみるとLoLの魅力に取りつかれていった。ちなみに初めて使ったチャンピオンはジグズとコグマウだったらしい。

 

ゲームを始めた当初は、仲のいい友達とネカフェでプリメイドを組みノーマルモードで遊ぶ程度だった。もちろん、競争心の塊だったBddはそれだけに留まるわけもなく、黙々とランクのラダーを駆け上がっていった。ゲームを始めて一年が立つ頃には、テレビで見たことのある有名プレイヤー達とマッチングし始め、そしてそのプロ達を倒してしまうまでに成長していた。

 

Bdd:あれは中学3年ぐらいからかな、ランクのレートが上がりまくってプロ達とマッチングし始めたのが。それで自分がプロ達と互角に渡り合えてるのを実感して、俺でもプロゲーマーになれるんじゃないか、って夢を持ち始めた。

 

彼がこの時点で持った夢は、彼自身だけでなくKRのイースポーツコミュニティーを瞬く間に塗り替えた。チャレンジャーラダーで上位プレイヤーになったBddは、そのネームバリューも爆発的に人気を伸ばしていき、もはや止まらない勢いに。彼の得意チャンピオンだったゼドがファン達を魅了し、Youtubeでモンタージュなどが作り始められる等、KRは”第二のFakerが到来した!”とBddを全力で持ち上げていった。彼がどこかのプロチームにスカウトされるのも、もはや時間の問題かと思われた。

 

 

 

CJ Entusとの契約、そして陥る第一の逆境

 

 

LCKでプレイするためには17歳にならないといけないため、当時16歳だったBddCJ Entusと契約したものの、ベンチを暖めるだけに留まっていた。

CJ Entusとは2012年からLCKに居座り続けてきた古参チームなものの、ここ3年ほどは不調が続き、いつチャレンジャーチームとの入れ替え戦で降格されてもおかしくないような状況だった。

このチームには新しい風が必要だ!そう感じたマネージャー達は今人気急上昇中の若き新星Bddに着目し、すぐさまスカウトに向かったという。

 

そしてBddが17歳の誕生日を迎えたその次の日、彼はLCKデビューすることになる。

Bdd:その日の前日は、緊張しすぎて一睡もできなかったのを覚えてる。今まで練習試合でしかチームとプレイしてなかったから、実戦で本当に実力が発揮できるのか、気が気じゃなかったよ。

 

彼の記念すべきデビュー戦は、2-1でKongdooMonsterを下したCJ Entusの勝利に終わった。この輝かしいデビュー戦での勝利を通して、Bddはついにチームのエースとして、共にLCKでの活躍をファン達から期待された。しかし、その調子の良さも長続きはしなかった。結果的にその試合には勝利したものの、BddひいてはCJ Entusは致命的なコミュニケーション問題を常に抱え続けていた。

Bddはチーム唯一のルーキーでありながら、周りのベテラン達と波長をイマイチ合わせられずにいて、チーム全体で行うマクロプレーやローテーションを苦手としていたと言う。彼はチームメイト達と連携する術を知らず、そして彼を囲むチームメイト達は彼の卓越したメカニクスを活用する方法が分からずにいた。

一敗は二敗に繋がり、連敗は連敗を呼んだ。CJ  Entusはそのスプリットを通し、17連敗という黒歴史を残した。デビューしてから半年も立たずして、Bddは代理ミッドレーナーのSkyと入れ替えが行われ、ベンチを暖めることになる。CJ EntusBddSkyと入れ替えてもなお、不調は続き、最終的には降格戦にすら負けてしまい、LCKから姿を消すことになる。

Bddは自分がなれると信じていたプレイヤーになりたかった。CJ Entusを逆境から救う英雄になりたかった。ファン達が待ち望んでいたスーパースターになりたかった。

 

If only it was so easy.(そんな簡単な話じゃなかったみたい…)

 

 

諦めないBdd

 

 

Bdd:選手交代した後でも、練習し続ければきっとチャンスはくると信じ続けた。

希望やモチベーションを失いかけることもあったけど、そういう時は、俺がスターターでなくなった後も応援し続けてくれる健気なファンの声援で気力を繋ぎ続けたんだ。

 

選手交代を余儀なくされ、所属していたチームも降格してしまい、Bddは絶望の最中に立っていた。でもBddの心は完全に折れてはいなかった。降格戦で負けた時の苦悶の表情を、ファン達に見せる最後の自分にするものか、そういう決心を固めていた。

 

BddCJ Entusが降格してから、LongzhuGamingに加入するまでの間、俺は一日に15-20戦、ランク戦を毎日プレイしてた。食事と睡眠の為にだけプレイするのをやめて、休憩していた。

 

彼の身を削る努力は実を結び、LongzhuGamingの代理ミッドレーナーとして第二の生を貰い受けることに。その頃のLongzhuGamingは、数々のスタープレイヤー達を集めた上でファン達の期待を裏切るひどい戦績を作ることで有名であった。Longzhuがスタープレイヤーの墓場、と言われるほどに。Bddも既に初デビューの頃のファンの期待は抜け落ちていて、あまり注目はされなかった。

 

Bddはゲームの外では至って普通の、元気溢れる少年だよ。いつも冗談交じりにみんなと笑い話をしてるけど、必要な時には真面目で殊勝な態度も取れる、とても優しい子だ。そして誰よりも努力家。コーチングスタッフが新しいチャンピオンを練習してほしいと頼む時にも、Bddは何も質問しない、文句を言わずに数日間でそのチャンピオンをマスターして戻ってくる。” – Longzhu,コーチングスタッフ

 

Bddは代理として入ったそのスプリット、一度も試合には出られなかった。彼がもう一度競技シーンを味わうのはLCK2017のサマースプリットからで、実に一年のブランクが存在してからだった。彼はこのスプリットで、伝説を作ることになる。

 

 

 

Faker獲りの18歳、LongzhuGaming ”Bdd”

 

 

Bddはこの一年間の努力は絶対に無駄にしない、力強い決心と共に2017サマースプリットに挑み、そして開花した。

当時SKTと並ぶ人気を誇っていたKRのドリームチームであるKT RolsterBddは1年のブランクをものともせずに2-0で降し、彼を待望していたファン達を熱狂させた。

 

過去のBddはマクロプレイが壊滅的だったが、彼は失敗から学んだ。彼の得意チャンピオンは1v1のメカニクスが光るゼド等から、次第にチームとの連携が必要不可欠なガリオやタリヤのようなチャンピオンに傾き、そして見事なチームプレイを連発し続けた。

卓越したゼドのソロプレイで有名になったBddだが、プロでの経験を通して彼はチームの為の力になりたい、必要な時に助けにいけるプレイヤーになりたいと願った。

BddのプレイスタイルはFakerに似ている。Bddは絶対にレーン戦をファームだけで終わらせようとしないプレイヤーだ。そしてFakerの素晴らしいところは、例えTPを持ったカルマでも、イグナイトを持ったゼドとなんら変わらないアグレッシブなプレイスタイルを継続し、チームの有利を作っていくところだ。BddからはFakerと似たようなゲームの考え方、独自な思想を感じる。” – LCKキャスターSmith氏より。

レーンで常に有利を作ろうとして、その上でウィーバーウォールや英雄降臨を駆使して常に味方の助けとなってくれるBddを抱えて、Longzhuはサマースプリット中14勝3敗という圧倒的戦績を残し、全チーム中1位となる。

決勝戦の席で待ち構えるLongzhuに、挑戦者として合わられたのはやはり絶対王者SKT

SKTはこれまで6回LCKの決勝戦に挑み、そして6回とも韓国のナンバーワンチームとして君臨した。

 

 

結果は3-1 

勝者は…Longzhu Gaming。

SKTが誇るFinals6連勝の歴史を打ち破ったのは、ルーキーミッドレーナーBdd率いるTopKhan,JungleCuzz、ADCPrayと、SupportGorrilaの5人であった。

 

Bdd:実はちょっと前まで、Fakerっていう名前と、彼が残したLoLの歴史に怯えてたんだ。

でも、その恐怖にはもう打ち勝った。だからこそ今、自信を持って、楽しくプレイできる。

 

”全ての人がミッドレーナーって考える時、一番最初に出てくるのがFakerだ。俺はその地位を、彼から奪ってみせる。”

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2件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    かっこええやん
    KR ramuneの称号を名乗ることを許そう

  2. 匿名 より:

    新しい風っていいですねー
    wcsでの活躍期待してます

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